世界三大毛皮とは
毛皮の世界には「世界三大毛皮」と呼ばれる毛皮が存在します。セーブル・リンクス・チンチラの3種類です。フォックスやラビットなどの毛皮と比べて素材としての品質が高く、毛皮買取店でも桁違いの高値がつけられることも少なくありません。
新品で購入すれば数百万円から数千万円の値段がつけられているケースもあり、非常に高級な毛皮として知られています。このページではそれぞれの毛皮が持つ特徴と、元になっている動物についてご紹介いたします。
セーブル
ネコ目イタチ科の動物で、中国や朝鮮半島・日本など各地に生息しているイタチの仲間です。別名では「クロテン」とも呼ばれており、日本では北海道に「エゾクマクロテン」という亜種がいます。
同じイタチの毛皮で「ミンク」という種類がありますが、セーブルの毛皮もミンクに似通ったものです。毛皮に慣れていない人だと、区別が付けられないことも少なくありません。セーブルはミンクに比べて毛が長く、よりふわふわした手触りがあります。さらにセーブルの中には「ロシアンセーブル」という種類があり、毛皮の中でも最高級と言われている毛皮です。
ロシアンセーブルを使った製品なら、物にもよりますが新品で買うと数百万円はするでしょう。
リンクス
シベリアオオヤマネコと呼ばれる動物の毛皮を指します。名前のとおりシベリアやヨーロッパに生息している動物です。猫と豹の中間的な外見をしており、体長は100センチ前後。一般的な猫と比べると、かなり大きいです。
このオオヤマネコの毛皮であるリンクスは、茶色と白のまだら模様が特徴的です。価格はアイテムにもよりますが、新品で購入すれば20~50万円前後はするものが多くなります。
チンチラ
チンチラは他の2つに比べて、知っている人も多いのではないでしょうか。じつはチンチラにはネズミと猫の2種類がいます。毛皮で使われているのはネズミのチンチラです。手触りがとても柔らかく、チンチラ特有のスベスベ感があります。
カラーは白黒のグラデーションが基本です。セーブルと並んで高級毛皮として分類され、チンチラの毛皮のみで作られたコートであれば400万円~700万円程度は間違いありません。世界三大毛皮のなかで入手しやすいのは、相場価格から考えるとリンクスになるでしょう。なおネズミのチンチラは、愛玩用としてペットショップでも頻繁に売られています。
基本的には大きなハムスターやリスと同じなので、興味がある人は覗きに行ってみてください。